さよならがんじがらめ

イギリスにMBA留学中の広告クリエーターの日々のこと

マンチェスターのオシャレ食堂

f:id:mk1977715:20180814075353j:plain

先月ですが、家族で日帰りでマンチェスターに観光に行って来ました。リーズからは電車で1時間もかからず行くことができます。観光客で賑わう都会でした。

 

サッカーファンには、世界の最強チームの1つであるユナイテッドとシティの2つがあるまさに聖地。Victoria駅(電車の駅は複数あります)の目の前にはFootballミュージアムがあります。イングランドフットボールの歴史が、最先端の技術も駆使された展示で、子どもも大人も楽しめました(無料)。

 

ロックファンには、OASIS他たくさんのバンドが出て来たのがマンチェスタービートルズの出身地リバプールより若い世代のロックの聖地。多くの有名なバンドが演奏していたというクラブも見て回りましたが、いわゆるライブハウスというよりはカフェに近い感じ。ここから世界のアリーナに羽ばたいていったのかと思うと感慨深いものがありました。古着屋や雑貨屋がごちゃっと固まったエリアもありますが、下北沢や原宿の竹下通りと変わらない感じでした。

 

Mackie Mayor

そんなマンチェスターで一番のお気に入りとなった場所が、上の写真の「マッキーメイヤー」です。19世紀のマンチェスター市長(市長=メイヤー)の名前をつけた施設だそうです。ランチを食べたレストランにあったフリーペーパーにあったあまりにオシャレな写真に目を奪われ、夕飯を食べに訪れました。

 

上の写真で、どのくらい伝わるか分かりませんが入った瞬間にテンションMAX、オシャレレーダーが唸りを上げてフル回転。ものごとを斜めから見るのが好きなくせに、反面、割とミーハーでオシャレな場所に目がない自分、東京はもちろん、こっちに来てからもロンドン、ミラノ、バルセロナと訪れた都市でオシャレスポットは可能な限り回って来ましたが、ここはピカイチです。

 

元々、肉の卸市場だった建物は端から端まで見渡せる程度の良い具合の広さ。めちゃくちゃ高い天井の上はガラスの天窓がはまっていて自然光が入って来ます。音の反響具合も絶妙で、人々の楽しそうな話し声が賑わいを加速させます。もともとの朽ち具合にどのくらいの加工を施しているのか分かりませんが、絶妙に居心地の良い空気感。真ん中にベンチ席がずらっとあって、その周囲を食堂が囲んでいる感じです。

 

分かりやすく言うとフードコートです。好きなお店で好きなものをそれぞれ買って、テーブルについて楽しく談笑しながら食べるスタイル。いろいろなお店からちょっとずつ買って食べてみましたが、どれも美味しそうで、実際美味しい。ワインの専門店とビールの専門店もあって、地元のビールで作られたクラフトビールがいろいろ飲めるのも素晴らしい。

 

日本のガイドブックや観光ガイドのサイトなんかにも、まだ新しいからか載っていないようなので、是非チェックです。Victoria駅からも徒歩圏内です。

www.mackiemayor.co.uk

 

Locavore Attitude

f:id:mk1977715:20180814081421j:plain

写真は中二階の席から撮影したものです。

 

訪問した方のブログや、レビューなどを見ると多くの方が「高い」と書いていました。確かに「安く」はなかったです。でも、法外な高さではなかったと自分は思います。フードコートなのにって、ファーストフード感覚で思えば確かに高いかも知れませんが、レストランだと思えばそんなものです。そして、ここには明確なコンセプトがあります。

 

上の写真のちょうど右・真ん中あたりに黒板があって、そこにステイトメントが書いてあります。写真を撮ったものの見事にぼけぼけで読めませんでしたが、記憶の範囲で書くと、まず、経営者の方は、ここを特別な場所にしたくないという意向をはしばしから感じました。日常の中に溶け込ませたいという意図を。

 

ふらりと来て軽く食べてみたいなスタイルを推奨しているからか、予約は受け付けていません。入っている全てのお店は、いわゆるチェーン経営のお店じゃなくて純粋に料理をしたい人による「ここにしかない」お店しか入っていません。料理を運んだり、片付けをするウエイターさんは、共有で施設が雇っていてお店の人はウエイターなどを雇う必要はなく純粋に料理に集中できます。各店舗で使っている食材は手に入る限り、この場所から半径何マイルか以内で作られた、地元のものを使っているそうです。このあたりが値段があがってしまう要因ですが、自分はそれは許容範囲です。大きく黒板に書いてあって、ちゃんと、お客さんに地元の食材を、ここにしかないお店が提供していることが伝われば、値段にも納得感は出ると思います。(気のせいかビールはすごく安かった記憶が)。

 

日本にこれと同じような施設ができると、いわゆるインスタ映えを狙った若者や、イキった小金持ちが集ういけすかない場所になってしまいそうだけれど、地元の老夫婦や、ドレスを着たカップルや、家族連れ、いろいろな人たちが自然に集まる感じが特に好きでした。子どもの遊び場や、犬の水飲み場もあります。

いつか終わりはやってくる

f:id:mk1977715:20180812211007j:plain

なんなのだろう、このひょうし抜けした感じ。

 

終わりは、さらっとやってきました。

 

そう、修士論文がいったん書きあがってしまったのです。それは3日前、相変わらずいつものように大学のカフェテリアで、書いて飽きて書いて飽きてを繰り返していたら「あ、おわった」突然のエンディングを迎えました。

 

変な例えだけどかゆいかゆいと気になっていたかさぶたが気にならなくなってきた頃、突然、ほろりと剥がれ落ちたような。もちろん終わりに向けて毎日努力してきたんだけど、早く終わらないかなぁと毎日思っていたんだけど、終わった時のこのあっけなさ。想像とはまったくちがうものでした。

 

もちろん終わったと言っても厳密には完成したわけではありません。「ひととおり最後まで書いた」が正解です。「ファーストドラフトが出来た」とも言えます。ただ、ここまでのプロセスも、勢いに任せてがーーっと書き進む型ではなく(企画書を作る時はこれをよくやりますが)3歩進んで2歩戻る型で、ちょっと書いてはそこまでを検証し、修正しを積み重ねてきたので完成度は自分なりにはけっこう高いです。

 

例えば、日本語で言う「てにをは」などの小さいミスやスペルミスなどは、すでにひととおりほぼ潰してあるはずです。目視、音読、グラマーチェッカーでの確認はサブセクションごとに何度もクリアしています。

 

その後、1日あけて(熟成して)、頭から終わりまで2回読み、構成が気になるところを入れ替え、言い足りてないところに文章を追加し、同じことをしつこく言ってるところを削除。ページの頭に入っていた改行を削除し、グラフの背景に薄く色をつけ、書式を整え、最終的にワードカウントをもう1度チェック。

 

ん?やっぱりこれって終わったということじゃ。

 

いや、まだ締切までには3週間弱あります。まだまだ磨く余地はあります。でも、このproof readingという作業、日本語で言うと「校正」になるのかな、実につらいですね。集中してやらなきゃやる意味ないのに、どうにも退屈ですぐに別のことを考えてしまう。

 

えっ?もう終わっちゃっていいのかしら?

 

ここで新たな問題勃発です。情けない悩みですが、終わっちゃったら何しよう?です。2週間後に予定している家族旅行以外に予定が何もありません。授業もなければ、街も行き尽くしてしまいました。本音を言えば、授業があって欲しいくらいだけれど、大学の方は新年度の準備が着々と始まっています。Netflix見るか、Kindleで読書するか、ビール飲むくらいしかすることがない!どうしよう!?

 

がんばれサムライ

f:id:mk1977715:20180806194341j:plain

先日、日本からフロンターレサポーターの友人が来たので、本場の雰囲気をと言うことでリーズユナイテッドFCのリーグ開幕前の親善試合を見に行って来ました。井手口選手が出てくれたら良いなぁと期待していたものの、ベンチにもエントリーされていませんでした。試合は1-0で勝利。

 

そして、先週末に行われたリーグ開幕戦も3-1でLeedsは快勝。今年こそは上位に食い込んでプレミア復帰を期待します!が、、、残念ながらこの開幕戦も井手口選手はベンチ外。親善試合であれば、いろいろな戦術や選手を試す意味でのベンチ外もあり得ますが、開幕戦ベンチ外は戦力としては厳しい状態。スタジアム脇のオフィシャルショップでも新年度のユニフォームの背中に入れてもらう背番号&名前リストにIDEGUCHIの名前がなく、よぎった不安が現実になってしまってきているそうです。

 

もちろんガンバサポーターではないので、井手口選手に特別深い思い入れがあったわけではないけれど、自分とほぼ同タイミングで同じイギリスのリーズという街に挑戦の場を求めた同士として勝手に親近感を覚え、活躍を期待していました。

 

言葉の問題

「イデグチに出場時間は提供できない…」リーズのビエルサ監督が開幕直後に厳しい宣告 | サッカーダイジェストWeb

 

気になっていろいろ調べていたところでて来たのが上の記事。ビエルサ監督の公平かつ優しい口ぶりには好感が持てるものの、井手口選手にとっては厳しい状態。そして、そこで指摘される「言葉の問題」に身につまされました。発言から勝手に意図を解釈し汲み取ると、、、

若い彼には期待しているし、決してポテンシャルもなくはないと思うけれど、彼の能力を伸ばそう、彼をチームにフィットさせようとしても、彼はスペイン語も英語も喋れないから、コミュニケーションが取れなく、それがむずかしいんだ。この状況では、彼がここに残るのは現実的に厳しいだろう。

みたいなことだと思う。誰も間違っていないし、その通りだと思う。特殊な能力を持っていて即戦力を期待されての獲得ならば、言語も要らないかも知れない。きっとイニエスタトーレスも日本語はJリーグに来ても日本語はまったく必要としないだろう。川崎の太陽、ジュニーニョも最後まで日本語はあまりうまくならず退団した。

 

これ、自分が抱えている問題とまったく同じだ。MBAのクラスメイトから「なぜUKで仕事を探さないんだ?」と言われる。「おまえの実力やキャリアなら」と評価してくれるのはとても嬉しいが、自分の不安は、まさにこの言語の壁だ。イニエスタのようなワールドクラスの能力や実績は持っていない。でも、日本人の勤勉さもあって、こっちでもそこそこやれるという自信はある。ただ、仕事は1人では完結できない。細かいコミュニケーションが絶対に必要になってきて、最後はそれが障壁になると思うんだ。もちろん「飛び込んでみないと何も始まらない」って言うのは正しいし理解できる。

 

だから、今、自分はここにいるんだ。イギリスの経営大学院に飛び込んでみたんだ。そこで改めて分かったのが、言語の壁だ。勉強は1人でも完結できる。試験やエッセイは、人の倍の時間をかけて辞書やGoogleの助けを借りて努力すれば好成績を残すこともできる。ただ、例えばグループワークで真剣にコミットし内容を突き詰めれば突き詰めるほど、言葉の壁が立ちはだかる。もちろん単位をとって卒業を考えればフリーライダーも全然可能だ。自分は結局、ネイティブの暴走を止められず妥協し終えた作業が未だに悔やまれている。

 

井手口選手の苦悩が理解できる。だから、彼には頑張って欲しいし、自分も負けずに頑張りたい。