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Days for Studying in the UK

英語教育の未来

先日、ちょっと衝撃的なニュース記事を読みました。京都府の公立中学校で英語の先生たちがTOEICの試験を受けたところ、京都府が目標としていたスコアに遠く届かなかったという内容です。

 

英語教員、TOEIC“合格”2割 京都府中学「資質」はOK? : 京都新聞

 

この話の前提として、まず国の方針として次期学習指導要領を作るにあたって、今後中学校の英語の授業を英語で行うことにする予定だそうです。「はい授業はじめます」とか「教科書の14ページを読んで」とか「これは三単現のSだから」とか、そういうことじゃなく、ベースが全部英語になるということです。これは、実現すれば素晴らしい構想だと思う。まさに今、留学準備コースでやっているのがこれで、ちょっとしたジョークから、宿題の内容まで全部英語だから聞き逃すまいと必死に聴く。分からない部分があっても前後から類推しながらついて行く。もちろん中1のまったくの英語まっさら状態でついていけるのか?など疑問は残るが絶対にやった方がよいと思う。

 

でも、ここで問題になってくるのが教える方だ。今までは教科書に書いてあるセンテンスだけ理解して教えてればよかったけれど、今度は前提として英語がそこそこ喋れないと教えることが出来ない。例えば、生徒に英語で質問されることもあるだろうし、それに英語で答えなければならない。クラスに帰国子女が1人いたら・・・先生は戦々恐々だろう。そこで、その来るべき日に向かって準備を開始してみたところ・・・というのがこの記事だ。

 

まず、2016年度にこの試みのために「750万円」もの予算が組まれている。もちろん税金から。そのお金でTOEICの受験料および、それに向けたセミナーが負担された。京都府の掲げる目標は英検準一級(一級じゃありません)レベルということで730点以上。1回目で合格できなかった人は、民間でやっている集中セミナーを受講し2回目の再試験を受けた。その結果は74人のうち2割程度の16人しか合格者がいなかった。平均点は、588点。しかも最低点は280点で500点以下が14人もいたそうである。

 

どっから突っ込んだら良いのか、文章を書こうにも整理するのがむずかしい。

 

まず、ここではお決まりのTOEICの730点が英検準一級相当なのか?とか、TOEICのスコアが低くても英語を喋れる人はいるとか、TOEICが英語力をはかれてるとは言えないとかそういう意見は置いておこうと思う。今回、中学校英語教師74人の平均点は1回目が578点、2回目が588点だそうです。この点数がどんな点数かと言うと、受験者全員の平均点は580点とほぼ同じ。世の中に出たら「私は中学で英語の教師をしています」とか言ってる人が、平均点レベルだということです。さらにここで突っ込みたいのは1回目から2回目の平均点が10点しかあがっていないこと。もちろん1回目にパスできた人は抜けてるから高得点の人が欠けるけれど、セミナーを受け(無料で)前回ダメだったからの再試験に向けての準備の時間もある。この人たち、先生ですよ。「赤点とったら追試だぞ〜」とか普段言ってる人ですよ。そもそも1回目から、英語教師のプライドにかけてもうちょい勉強するとかなかったんですかね?「ちゃんと宿題やってこいよ」とか言ってる人たちですよ。当たり前過ぎることをあえてもう1度書くと、この人たちの「職業」が「英語の先生」ですよ。言い換えると「英語を教えて」お金をもらっている、いわばプロですよ。生徒の親は「英語を教える専門家」として子供を託しているんですよ。

 

最低点280点て、、、4拓問題ですよ。会社に入社した時も確か新入社員を対象にTOEICの試験がありました。美大卒のArt Director採用で高校時代から絵しか書いてなくて英語の授業なんて何年も出たことないって言ってたやつが確か280点だったと記憶しています。どうやったらこのスコアが取れるんですかね?英語で食べてる人が。

 

まず、英語の先生たち、みなさん大卒です。英語の教師という資格を持っています。それで、これです・・・。こんなちっぽけなblogで話題にされてる程度で良い問題でしょうか?日本の子供たちの将来に大きく大きく大きく関わる問題じゃないでしょうか?小学校から英語教育を!とか言っていますが、これは日本をあげてどうにかしなきゃいけない問題です。このあまりにひどい状況がどうにかならないなら、いっそ英語の授業はやめた方がまだましです。国がAEONでもBerlitzでも買い上げて、そこに授業を委託するとかそのレベルのことまで考えてどうにかしなくちゃいけない問題だと思います。もちろん上にも書いた通り、TOEICのスコアが上がればそれで良いわけではありませんし、TOEICのスコアが高ければ教えるのがうまいわけでもありません。でも、プロなんだったら世の中の平均よりは高いスコアは獲得すべきだし、「生徒に勉強しなさい」と言う立場なんだから、スコアをあげるために努力をすべきだと思う。公式問題集を1回やってどんな問題がどのくらいの数出るのかを把握するだけでも、まったくやらないよりは全然違うと思う。

 

自分が京都府の公立中学に通う中学生でこの記事を見たら、英語の勉強なんてやってらんねぇよ!こんな先生の言うことなんて聞けるかよ!となるでしょう。そのせいで一生英語とは縁が遠くなるかも知れません。運転免許書のように、教師の免状だって更新されていったらダメなんでしょうか?