さよならがんじがらめ

イギリスにMBA留学中の広告クリエーターの日々のこと

40代海外留学のススメ③【MBA篇】

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写真はLeeds大学の広大なキャンパスの中にある校舎の1つです。何学科だろう?はじめのうちは自分が学生であることにわくわくしたけれど、数ヶ月も経てばすっかり学生であることも馴染んできます。

 

まず留学準備の1つ目が「何を勉強するのか?」です。自分の場合は、勉強してみたいことは何か?と聞かれれば「脳の研究」「恐竜の研究」「遺伝の研究」と興味がある分野はあった。しかし、ここはやはり40歳。年齢の壁はあります。何のバックグラウンドもない状態で、いきなり研究職に飛び込むのはさすがに相当にハードルが高いし、はじめからPostgraduate Course(大学院)は無理。もちろん具体的にやりたい研究がある人は、その道を信じて進むのみです。

 

今まで企業で働いてきて、キャリアアップやキャリアチェンジに留学を考えている人は「どんな仕事に就きたい」からの逆算でコースを決めるのが良いと思います。次の仕事に必要なスキルを身につけるためです。大学院のコースは詳細で多岐にわたっています。例えば自分の通うリーズ大学のビジネススクール(ビジネス学科)だけでも20以上の専門的なコースがあります。大学ごとにもコースは異なるので、いろいろな大学院のコース一覧を見ていくと興味のある学部が見つかるかも知れません。

https://business.leeds.ac.uk/masters/courses/

 

日本ではMBAというワード自体の知名度は高いです。エリートの代名詞とかっこよく思う人もいれば、スノッブでいけすかない響きを感じる人もいます。自分もその一人歩きした印象に惑わされましたが、実際に体験してみるとイメージとは違う部分も多いです。自分の通うイギリスのリーズ大学のMBAコースについて紹介します。

 

リーズ大学ビジネススクールのホームページでは、MBAコースはその他のMaster(修士)コースとは別立てになっていますが、MBAはMaster of Business Administration(経営学修士)の略で「経営」を専門に勉強する修士コースになります。ただ「経営」と言っても例えばトヨタとアップルの経営はまったくの別物だし、体系的に勉強できるものでもありません。そこでMBAではビジネススクールの他コースで専門的に学ばれている「会計」「財務」「経済」「戦略」「企業運営」「人事」「マーケティング」「国際ビジネス」などを経営視線で学びます。良し悪しありますが、広く浅くです。

 

社会人留学でポイントの1つになるのが費用ですが、学費は他のコースよりも高いです。1年でざっくり250〜300万かかります。専用の教室があり、人数も少人数(30人〜40人)に絞られているなど要因はいろいろあると思いますが、決して安くはありません。また、学費は大学ごとに多少の金額の差もあります。ハーバードやオックスフォードなど超一流校はさらに高いです。自分は大学から学費の35%相当の奨学金をもらいました。合格通知とともに奨学金のオファーを受けた時はガッツポーズしましたが、どうやらクラスの半分以上が20%、25%、35%の奨学金をもらっているようです。基準は不明ですが、大学側もビジネス、他大学への流出を防ぐための施策でしょう。

 

期間は1年です。アメリカではほとんどのMBAが2年間のコースですがイギリスなどヨーロッパは1年が多いです。どちらにせよ短い期間に多くのことを詰め込むことになるので、とにかく忙しいです。授業で講義を聴いたり、議論をしたりするために前準備は必須です。「今日は何やるのかなぁ?」と空っぽの状態で授業に出ると、何の話なのかすらよく分かりません。該当する教科書やケーススタディを事前に読んではじめて授業に参加する意味があります。もちろん授業後の復習が学びの定着のためには必要だと理解しているのですが、正直、その余裕はありません。試験期間や長期の休みでじっくり復習するしかないですね。周囲を見ているとここまで忙しいのはMBAだけみたいです。週末や休暇にヨーロッパ旅行を考えているのであれば、MBAはおすすめしません。

 

ヨーロッパのMBAの特徴の1つに生徒の国籍の多様さがあげられます。約40人のクラスに17カ国から集まっています。ただ、半数以上の20人強が中国人です。予想に反してインド人は2人でした。これは多少の変動はあっても世界の人口比率や経済成長率を考えると避けられない部分かと思います。MBAは大学卒すぐでは入ることができません。最低で5年以上の職務経験が必要になります。出身はマーケティング、金融、コンサルティングなどが多い印象です。自分のように広告出身は少なく、ましてクリエーティブとなるとレアな存在です。過去の経験をベースに議論やレポートを求められることが多いので、レアな出自は武器になります。

 

自分が留学を検討している時、どんな情報が欲しかっただろうか?と回顧してみたけれどあまり思い出せませんでした。質問などありましたらお気軽に。