さよならがんじがらめ

イギリスにMBA留学中の広告クリエーターの日々のこと

英語プレゼンも内容でカバー

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今年の冬はヨーロッパ全体が異常気象なようですが、ここリーズでも3月にして連日の雪。大学院の授業は平叙運転ですが、娘の学校は休みになっているようです。こっちの雪は東京の雪と違って、驚くほどにサラサラの粉雪。ぎゅっと固めてもサラっとこぼれ落ちてしまうので雪合戦の玉すら作れません。こんな雪でスキーを滑ってみたかったです。

 

さてMBAの2学期の話。今学期はグループワークとケーススタディが中心。多くの授業でケースプレゼンがあります。具体的には、授業で学んだ理論の応用編の形で「実際に起こった事例」がケーススタディとして提示されます。それを授業外の時間にグループで読み込み、議論し、次回の授業の中でプレゼンをします。

 

やはりここでも鍵になるのは英語力。まずケースを読むにも結構な時間がかかります。次に議論です。イニシアティブをとろうと事前に準備してきたセンテンスを駆使し、先制パンチで持論を展開するも、勢いよくネイティブに反論をくらってしまうと、そもそも反論されてる内容すら半分程度しか分かりません。言い返したくてもモゴモゴしているうちに別の人が別の意見を言いそのままフェードアウト。実に悔しいです。

 

運が良く?悪く?自分のグループにはいつもネイティブがいます。最終のプレゼンの英語の文法や言い回しが完璧になるという意味ではネイティブがグループにいるのは圧倒的にプラスです。しかし、ネイティブがいると内容の良し悪しに関わらず上述のように大概彼らに議論をリードされてしまいます。また、ネイティブは既にこっち(英国)での生活もあるので、勉強するためだけにやって来ている留学生に比べてプライベートなども忙しいのでしょう。やたらとすぐに打ち合わせを切り上げたがります。短い打ち合わせを良しとする民族性なのかも知れませんが。また、同様にやたらと効率を求めるため、すぐに役割分担をしようとします。「ここは私がやってくる、ここは誰がやる?こっちは誰?」と言う具合です。最終的にみんなで分担したものを持ち寄って1つにくっつけます。広告代理店でプレゼン資料を作ることには慣れているので、自分はいつも役割を軽くしてもらって、みんなのスライドを一本化し、見やすくデザインする役割を頼まれます。正直、Keynoteでスライドを作ること自体は楽なので負担が減って歓迎なのですが、これだとグループワークの意味があるのかなぁ?といつも思います。せっかくチームで集まるんだからみんなで議論し、みんなで仕上げたら、面白いアイディアが出て来るだろうにと。

 

そんな中、今日のGlobal Marketing Managementのグループプレゼンは、珍しく(はじめて)納得が行く形でグループワークをやりきることができました。まず、大抵6人くらいいるチームが4人とコンパクト。内訳はネイティブがおらず、しかも日本人が自分ともう1人。内容も「中国市場にイギリスのビールメーカーが進出する際のマーケティング」と興味をそそる(ビール大好き!)もの。今回のプレゼンは成績評価の対象ではありませんが、必要以上に頑張ってしまいました。作業を分担することなく、頻繁に集まり、常にみんなで議論をする。つたない英語ながら時間はかかっても遅くまで議論を続ける。そしてスライド作りは多少負担になっても全部自分が引き受け、デザインにも力を入れました。マーケティングプランの提案ではありますが、プロモーション部分で広告ビジュアルも作り(と言ってもPhotoshopIllustratorを使うまでもなくKeynoteレベルですが)プレゼンしました。

 

決して4人とも英語は堪能ではなかったけれど、一生懸命プレゼンをしたところ、途中に挟んだ小ネタもヒットし、質疑応答が終わると拍手喝采。クラス内でのプレゼンに、こんなに拍手とかしてくれるんだ?と嬉しかったです。自分たちの前にもう1チームがプレゼンしていたのですが(正直、明らかに分担作業が見て取れる内容の乏しいものでした)教授が後の講評で2つを比べ、いかに我々のプレゼンが優れていたかを30分に渡り褒め続けてくれました。もう1チームに所属しているアメリカ人は、途中でよっぽど腹が立ったのか退席してしまいました。後から聞いた話では、教授は我々のプレゼンをよっぽど気に入ってくれたのか、後の別の授業でも「前の授業でのプレゼンが素晴らしかった」と言っていたそうです。

 

正直、科目もマーケティングなので、普段やっている広告のプレゼンの簡易版。課題解決という意味では、もちろん多少のアイディアは入れているものの決して大きな目うろこがある訳でもありません。しっかりとデータに基づいた、いわゆる正攻法です。正直、そこまで褒められるプレゼンをしたとは思いません。これも、うれしい反面、先日のテストと同様、少し拍子抜けもあります。「ん?この程度で良いのか?」と。

 

最低限プレゼンなんだから視聴者に分かりやすく内容を伝えよう。理路整然と1本筋を通そう。そして、聞いている人を飽きさせない工夫をしよう。これがプロジェクトの最初にグループに共有したリーダーとしてのブリーフです。逆に言うと、その程度のことが他のプレゼンではまったく出来ていません。

 

あぁ、あと英語さえ堪能であれば、、、また、同じ悔しい思いを強くしたのでした。