さよならがんじがらめ

イギリスにMBA留学中の広告クリエーターの日々のこと

クラフトビールに魅せられて

f:id:mk1977715:20180523212735j:plainみなさんクラフトビールって馴染みありますか?

 

自分のイギリスに来て最大のカルチャーギャップ(ポジティブ方向の)はクラフトビールの文化でした。近日中に詳しく書こうとは思いますが、日本で成城石井でたまたま手に取ったBREWDOGというイギリス(正確にはスコットランド)のブルワリーの「PUNK IPA」というビールにハマり、留学先でBREWDOGのビールが飲めることを楽しみにしていたのですが、期待は遥かに裏切られ(ポジティブ方向に)、そこにはめくるめくクラフトビール の世界が待っていました。

 

その文化にどっぷりと浸かる内に、ビールを美味しく楽しむことはもちろん、その文化自体に面白さを感じるようになりました。MBA修士論文のテーマを決めるにあたって、いくつかの候補を考えたけれど、どう考えてもいちばん面白そうなのがクラフトビール文化についてでした。3、4ヶ月べったりになる研究と執筆、どうせなら面白いに越したことはないし、何よりクラフトビール を飲むことが研究の一部になるなんて素晴らしい!・・・ということで修士論文クラフトビール について研究することにしました。なので、今日以降、ビールのエントリーが増える気がします。

 

クラフトビール って何?

まず、そもそもクラフトビール って何?っていう話から。アメリカのクラフトビール協会の定義によると「小さな」「独立した」「伝統的方法」でビールを醸造しているメーカーがクラフト醸造所と呼ばれ、そこで作られるのがクラフトビール です。

 

要するに、町の小さな醸造所で、「うまいビールを飲みたい!」と独立した人たちが、自分たちのオリジナリティのあるビールを作って、地元を中心に卸しているようなイメージです。「職人」と言ってもカビくさく厳しい感じではなく、おしゃれでオープンな感じが全面に出ているのも特徴的です。どこかITスタートアップに似た気配も感じます。

 

日本でビールと言うと「黄色いシュワっとした」のを思い浮かべると思いますが、あれは「ジャーマンスタイルピルスナー」という「ラガービール」の1種です。これとは違うビールが実に150種類以上あるのです。日本で言うビールイコールこれって言うイメージは、クラフトビール を飲み始めると吹き飛びます。

 

どうして日本にはないのか?

実は日本にもクラフトビールはあります。日本人の職人魂は流石なもので、世界的な賞を取っているようなビールもあります。最近ではクラフトパブも出来ているようです。しかし、まだ、ビール全体に占めるクラフトビールの割合が日本は物凄く小さいです。

 

いくつかの理由を仮説として持っています。1つは、クラフトビールと呼ぶ前は「地ビール」と呼ばれていましたが、その地ビールブームが失敗したことです。ブームに乗って日本中にボコボコと地ビールが生まれたけれど、その多くが「高い」「美味しくない」「品質が不安定」というイメージとともに撤退してしまいました。なので「クラフトビール飲もうよ」って誘っても、負のイメージがあるように思います。

 

もう1つは、日本の大手ビールメーカー3社(アサヒ、キリン、サッポロ)の圧倒的なマーケットパワーです。超巨大メーカー数社(バドワイザーとかミラーとか)が吸収合併を繰り返し世界のビールマーケットを牛耳っていますが、彼らが唯一入り込めていないのが日本マーケットです。確かに、日本のビールは品質改良にも取り組んでいるし、新商品も積極的に投入する。高品質な贅沢プレミアムから、安く楽しめる発泡酒まで幅広いラインナップ。広告戦略もうまく、自分もクラフトビール の世界を知るまでは、それで十分満足してしまっていました。

 

まずはビールの固定観念から

でも、ビール好きのみなさん、もったいないと思いませんか?世界には150種類ものバラエティのビールがあるのに、その中の1種類しか楽しんでいないなんて!

 

・・・という説得が功を奏すれば良いのですが「いや、日本のビール美味いし、全然それで良い」って言う気持ちも理解できます。特に蒸し暑い日本の夏にはラガーがぴったりなのもよく分かります。クラフトビール にはアタリもハズレもあります。それも面白みの1つなのですが、もし、日本のビールで十分と思っている人が最初にハズレを引いてしまったら、もうその人は2度とクラフトビールは飲まないかも知れませんね。そもそも別物という意識が必要なのかも知れません。

 

ちょうどビールが届きました

・・・と、書いていたらちょうどクラフトビールが宅配便で届いたので開封し写真を撮りました。VERDANTというメーカーのビールです。

 

verdantbrewing.co

 

サイトを見てもらうと分かる通り主要メンバー3人で運営されている小さなブルワリーです。新作が登場するとすぐに売り切れてしまうので、お知らせメールが届いたらすぐにメールで発注します。パッケージのデザインもカラフルで可愛く気に入っています。今回は「バカみたいにたくさんの」桃を使ったサワービールということで、楽しみにしています。サワービールと言う酸味の強いビールは、夏にぴったりで最近の好みです。ちなみに桃を使ったと言ってもピーチジュースでビールを割ったようなものではなく、フレーバーに桃のセンスが入った、あくまでテイストはビールです。

 

ただ、お値段はそこそこします。6缶セットで3500円くらいなので1本600円弱です。プレミアムモルツよりはるかに高く、これも障壁になるかも知れませんね。工場で大量生産しているのとは訳が違うので、自分は納得できています。ワインを楽しむと思えば、安いものです。

 

クラフトビールの話、1回目でした。