さよならがんじがらめ

イギリスにMBA留学中の広告クリエーターの日々のこと

イギリスの美容室事情

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昨日は髪を切ってきました。写真は数カ所の美容室を回って最終的に落ち着いた「Hair Salon HIVE」さんの周りの様子です。写真中央奥にみえるお店がHIVEさんです。かっこいい建物ですが、これはコーンエクスチェンジと呼ばれていて、おそらく、この小さな1つ1つのブースがトウモロコシの卸屋さんだったんだと思われます、昔。小さいブティックタイプのお店が入るのに非常に適した跡地になっています。楽器の修理屋さんやクラフトビール屋さんも入っています。

 

全体的にラフなのは想定内

こっちの美容室ですが、予想通りラフです。日本だとシャンプーをマスターするまでに何年もかかるようですが、見習いからガンガン切ります。見習いは安いです。自分が通った数件はいわゆるアシスタント職はいませんね。担当の人が一人で全部やってくれます。髪を染める待ち時間はお客さんの後ろで椅子に座ってずっとスマホ見てます。(これはちょっと問題かも知れないけど)染料がTシャツに飛んでましたが気にもしません。シャンプーも顔にばしゃばしゃ水がかかります。濡れタオル出してくれたりなんてしません。お客様は神様ですを体現したように、丁寧に扱ってくれる日本の美容室とは全く違います。

 

「梳く」という概念がない

やはり白人は白人系、アラブ人はアラブ系と現地の人たちは自分たちの文化圏の美容室を選んでいるようです。ただ、学生だし、イギリスと言えばパンクロック、パンクロックと言えばぶっとんだ髪型、に憧れがある自分は躊躇なく白人系の一般的なヘアサロンを転々としてきました。(アジア系だと、中国人美容室だし)

 

一番の問題が、彼らには「梳く(すく)」という概念がないのです。日本でも「毛量多いですねぇ」と言われる剛毛タイプの自分の髪の毛は、放っておくとすぐにボリュームが倍増。長さよりもボリュームを抑えたいから定期的に美容室に通っています。日本の手慣れた美容師さんは、がんがん梳いてボリュームを減らしてくれますが、こっちでは何度「ボリュームを減らしてくれ」「thickなのでthinにしてくれ」と言っても「OKOK」と言いながら大した効果が見られません。毛が細く毛量も少なめの白人さんたちは「どうやってボリュームアップするか」は課題であっても「ボリュームダウン」は考えたこともないようです。

 

テクニックもいまいち

もちろん日本のように夜遅くまで技術を磨いたりなんてしていないから、テクニックも日本よりは格段に低いように思います。娘の髪を切りに行った時も、その日の仕上がりはカールしたりリボンつけたり可愛くしてくれるんだけど、翌日、よく見ると長さはぜんぜん揃ってないし、結構適当です。料金はもちろんピンキリだけど、相場は日本と同じかすこし安いくらいだと思います。

 

「カラー」はすっごいぞ

こっちはカラーリングがとても盛んです。パッと見金髪に見える白人さんもたいていは根元は濃い色でオリジナルの金髪の人は実は少ない印象です。成長とともに色が濃くなったりもするようです。ドラッグストアの染髪剤のコーナーは結構な種類があります。

 

大学では全盛期のビジュアル系バンドのような「ブルー!」とか「グリーン!」とか「ショッキングピンク!」の髪の毛をよく見かけていました。日本でショッキングピンクにしようと思うと、数回に分けてブリーチ(脱色)して、白っぽくなった髪に色を入れます。けっこうなお値段と、相当な時間がかかります。しかし、イギリスでそんな手間をかけているとは思えない。でも、黒い髪のアジア人の学生も毛先だけブルーにしたりしている様子。

 

これは自分も一度やってみようと、前々回、やってみました。40歳だけど学生だし。「ヴィヴィッドな色にしたい」と言うと「この色がクールだと思う」とオススメしてくれたのは「鮮やかに輝く真っ赤」。「ホントにこんな色になるのか?」と半信半疑ながらも「OK!」と。「ブリーチするのか?」と聞くと「No No No」。それなりに時間はかかりましたが、綺麗な目の覚めるような真っ赤に染まりました。

 

翌日、シャンプーすると、まぁ、想像通り泡は真っ赤に、水も真っ赤に。しばらくの色落ちくらいは覚悟していたのですが、なんと、ほぼ1ヶ月強にわたってシャワーで流す時、タオルで拭く時に、色が出続けました。ようするにがっつりと赤いインク?染料を塗りつけて、それが少しずつ落ちていくという仕組みで、日本でやっている化学反応を起こすのとは違う印象。もちろん日本の染料も海外製が多いので、化学反応型もあると思いますが。

 

ちなみに全部落ちて黒に戻るわけではありません。染めてから3ヶ月以上たちますが、まだ赤銅のようなくすんだ色で残っています。これも悪くなく気に入っています。

 

間違いなく言えるのは、日本できびしい修行を積んだ美容師さんがこっちに来れば成功するだろうと思う。ただ、接客業だからコミュニケーションや文化の理解は必要だ。逆に例えば、厳しいの覚悟で海外の美容師の卵を日本の美容室で留学の形で受け入れて修行して返すというのはあるかも知れない。海外の美容師の卵にそんなニーズがあるのか分からないけれど。