さよならがんじがらめ

イギリスにMBA留学中の広告クリエーターの日々のこと

40代海外留学のススメ⑦【小まとめ篇】

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今日で41歳になりました。

 

海外で誕生日を迎えるのははじめてだから、時差の関係でこっちはまだ14日なのに先に15日になった日本からメッセージが届くというちょっと不思議な体験をしました。

 

去年の今頃は留学先が決まり、VISA申請などにバタバタ追われていたかなぁ。2年前の今頃は「よし!留学するぞ!」と意を決した頃かなぁ。3年前の誕生日を振り返れば、まさか、自分が41歳の誕生日をイギリスで迎えるとは思ってもいなかっただろうなぁ。

 

まだ、無事に卒業できるかすら分からない、旅の途中ではありますが、節目ということで、少し留学をまとめてみたいなと思います。

 

MBAでどのくらい成長したのか?

MBAを持っているんだ?すげー!」みたいなこと漠然と思っていたけど、もちろん根本の1人の人間としての能力は1年通ったところでそんなに変わらないような気がします。

 

なんとなく思ったのが自動車教習所に通って運転免許を取る前の自分と取った後の自分。ちょっとだけ、車の駆動の仕方が分かり、交通標識に詳しくなった程度で、本質的には自分は何も変わらないけれど、そのライセンスを持ったおかげで、自分が行ける場所の範囲が格段に増える。

 

何を学んだのか?と言われれば、いろいろな授業は受けたけれど、それらは日本で働きながら本を読んでも得られた知識だと思います。強いていえば個人的には「人事」って地味だと思ってたけど、すごく大事で面白いことなんだということを学びました。その程度です。

 

日本では就職活動で体育会出身の人が優遇されたりします。規律や上下関係を重んじられたり、つらい日々に耐えてきた証というのが大事だということだと思います。それに似た感じで、毎日、勉強漬け、プレッシャーのかかる試験をこなしたり、数多くの課題エッセイを同時進行で進めて行く能力などはついたかも知れません。今、やっている修士論文に関しても、1つの論文を3ヶ月もかかって1人で書き続けた経験は自分は過去にはありません。ざっくり言えば、根性がついたかも知れません。

 

この1年で学んだのは・・・

この1年でいくつかの「当たり前」のことをちゃんと肌で感じることができました。世の中には「いろんな人がいる」のは当たり前だけど、日本を出て異文化の人たちと触れ合うと「いろんな」具合が想定を越えます。自分や自分たちの常識って、マクロで見れば「しきたり」程度のことかも知れないと思えるようになりました。よく優れた先人たちが「常識をぶちこわせ」と言うけれど、それがただのかっこいいフレーズなだけじゃないと、意味がちゃんと分かりました。

 

それから「日本」という国のこと、「日本人」という民族のことを考える機会がものすごく増えました。日本にいる時にはほぼないことです。日本の良さ悪さが見えてきます。もっと単純には、はじめのうちは、日本の悪い部分、海外の良い部分ばかりが目に付き、日本を出て海外で暮らしたいと100%思いました。でも、こっちで暮らしてみて気がつくのは、自分は日本から来た日本人であることは、どれだけこっちに馴染んでも消えないんじゃないか?と。それは自分の思い込みかも知れません。ヨーロッパの人たちは、ドイツ生まれだけどイギリスで暮らしているイギリス人ですみたいな人たちも多く、移動が盛んです。そこにまだ、自分は違和感を感じます。

 

今日、決勝を迎えるワールドカップも、予選リーグのうちは一緒になってイングランドを応援していたけれど、いざ、準々決勝、準決勝と勝ち上がってくると、地元の人たちの応援の様子も変わってきます。国家を熱唱し、ビールの勢いもあって感情をむき出しで爆発させてきます。点数が入れば叫び、ファールの疑惑があれば怒鳴り、敗戦には涙している人もいました。なんとなく、その中で、一緒になって「自分もイングランド応援してます!」とはできない自分がいました。すごく冷静に、客観的に見て、クロアチアのサッカーの方がクリエイティブで面白いから、クロアチアが勝ってほしいと思っていました。前半、イングランド優勢ムードの時にふと感じたのが、自分はイギリスに住んでイギリスのパブで地元の人たちといっしょに飲んで試合を見ながらも、自分はイギリス人じゃないこと、心から喜べないことの嫉妬心のようなものも混じっていたように思います。夢中になっていっしょに応援している中国人たちを「すごいなぁ」と、正直、少し呆れた感情も混ざっていました。この問題は、まだ、自分でも整理がついていません。個人の資質の気もします。

 

小まとめ

結論としては、家族の生活や、新しくできた友達も含めて、来て良かったと思います。でも、この体験が帰国後や将来にどのくらい生きてくるのか?MBA的な視点で言えば、決して安くなかった投資が、今後どのくらい回収できるのか?それは時間が経ってみないと分からないことです。1年間、無給で家族連れて海外で生活するのって結構な金額ですよ、、、。この投資が成功かどうかは、今後の自分の頑張りが全てだと思うので、しっかり頑張っていきたいと思います。そんな41歳の始まりです。