さよならがんじがらめ

イギリスにMBA留学中の広告クリエーターの日々のこと

40代海外留学のススメ⑧【修論篇】

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毎度、書いている通り今は修士論文を書き続ける毎日を送っています。

 

たまにクラスメイトたちと集まって「どう?ディサテーションは?進んでる?」なんて情報交換をするけれど、あとは孤独な作業です。どれだけ孤独かって言うと、大学のカフェテリアでお茶していると見知らぬ学生さんから「調査に協力してもらえますか?」ってアンケートを頼まれることがあります。それだけで、ともに戦っている同士と出会った気分になって「いっしょに頑張りましょうね!」って初対面の人とみょうな友情が芽生えたりします。

 

テーマ選びが肝心

3000字の課題エッセイすら大変だった経験から、この特大プロジェクトを「組織論」とか「企業倫理」なんかをテーマに書いたら絶対に飽きると思ったので、自分はもっと興味が掻き立てられて、脳の報酬系を刺激できるテーマが良いと「クラフトビールマーケティング」について書いています。小規模のクラフトブルワリーにはマーケティングにかける予算はないけれど、欧米のクラフトビール業界はパブリックリレーションズをうまく駆使することで活性化することに成功したけれど、なぜ、日本ではそれがうまく機能していないのか?というような話を研究しています。高級な時計やチョコレートなど、職人の手作りに価値をつけるラグジュアリーマーケティングなどとも絡ませながら。

 

実地調査とかこつけて、クラフトブルワリーのタップルームのイベントに参加したりしているのですが、これが本当に素敵です。写真は、イギリスのHuddersfieldにあるMagic Rock Brewingさんのタップルームを週末に訪れたときの様子です。たくさんの家族づれやカップルが地元のブルワリーにぶらりとやってきて、出来立ての美味しいビールを飲みながら談笑していました。ビーガン料理を基本とした、ちょっとした食べ物の屋台や、地元のアーティストの弾き語りなんかもあって、子供や犬へのケアもしっかりしている。至れり尽くせりで和めます。イギリスのクラフト文化を肌で感じながら、気分転換にもなって、論文執筆もがんばれます。このテーマにしてよかったと思います。

 

www.magicrockbrewing.com

 

書き起こしという苦行

自分は、イギリスと日本のブルワリーさんにメールをしてアポをとってインタビュー取材を行っています。片っ端からブルワリーさんにメールをしましたが、返信があるのは3分の1程度。無視されるのはちょっと悲しいけど、返信をくれた方々は8割型取材をOKしてくれました。忙しい日々なのに、本当に感謝です。

 

インタビュー自体は、現場の人にしか分からない貴重な話が満載で本当に楽しいです。これをまとめて一冊の本にできるんじゃないか?と思うくらいに話題が豊富です。しかし、論文執筆にあたっては、そのインタビューの内容を論文のテーマにそって分析していく必要があります。

 

分析を始める前に必要なのが「文字起こし」です。今、まさにこれをやっている日々なのですが、これが本当にきつい。きちんとした分析を行うためには「うーん」とか「えーと」まで一言一句完璧に、インタビューの内容を文字におこす必要があります。インタビュー10分の内容を文字に書き起こすのに1時間かかると言われていますから、1時間のインタビューの書き起こしには6時間かかります。英語の場合にはさらにその3倍近くかかります。もちろんそんなに集中は続かないので、結果、1時間のインタビューを起こすのに2日から3日かかります。書き起こしているそばから、「あぁ、このコメントいいなぁ、これとこないだの人のあのコメントを使って、こうまとめて」次から次へとアイディアが湧いてくるのですが、まずはいったんマシーンになって書き起こさなければなりません。つらい、、、実に孤独でつらい。

 

Google Chromeの音声入力機能を使ってみたり、抜け道を探していますが、やっぱりまだもうちょっと精度が低い。このちょっとが割と致命傷。でも、これは本当にあともうちょっと。2、3年もすれば文字起こしはきっと格段に楽になると思います。うらやましい。